シックスパッドのMTG、売上高38%減の360億円 最終損益は262億円の赤字で翌期も20億円の赤字見通し 内部留保はマイナスに突入
トレーニング機器「シックスパッド」などを販売するMTGが大苦戦している。
MTGは12月9日、発表が遅れていた2019年9月期の決算を発表した。
売上高は前期比38%減の360億円、営業損益は144億円の赤字(前期は69億円の黒字)、最終損益は262億円の赤字(前期は40億円の黒字)だった。
【MTGの決算、決算短信より】
MTGは11月14日に決算を発表する予定だったが、韓国子会社の取引先の在庫状況についてMTGの会計監査人に通報があったために延期していた。
決算発表と同日に「通報に対する調査結果及び今後の決算短信の開示時期に関するお知らせ」を発表。
通報があった事象は決算に与える重要な事実はなかったという。
これにより暫定的に公表していた決算が確定。
2020年9月期の最終損益の見通しは20億円の赤字とした。
2019年9月期では美顔ローラー「リファ」ブランドを中心とした在庫の一部で評価損を計上した。
土地や建物などでも減損損失を計上。
日韓関係悪化による韓国での不買運動、中国での販売低迷も重荷となった。
これにより2019年9月末のMTGの利益剰余金(いわゆる内部留保)は80億円のマイナスに転落した。
MTGは2018年夏のマザーズ上場の際、商品の共同開発パートナーのサッカーのクリスティアーノ・ロナウド(クリロナ)選手、歌手のマドンナさんがストックオプションを持っていたことでも話題になった。
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