・SMAPの5人の生き様を誰が批判できようか
国民的人気のアイドルグループ・SMAPが2016年8月14日、解散を発表しました。
経緯についてはいろんな話があります。
ただ、SMAPのこれまでの功績が変わるわけではありません。
SMAPは1988年から活動し、日本で継続するアイドルグループという新しい世界を切り開きました。
中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾。
この5人は約30年間も超一線級でアイドルを続けた。
彼らはSMAPという役割を与えられ、トップアイドルという形にはめられ、私生活の自由もなく人生を駆け抜けた。
今までの生き様を誰が批判できるでしょうか。
経済誌「キュレーションドットコム」はこんな言葉をSMAPの人たちに伝えたい。
漫画「ちはやふる」に名言がある。
「青春ぜんぶ懸けたって強くなれない?懸けてから言いなさい。」そう、SMAPのメンバーは全員、青春どころか人生の全てを懸けたじゃないか。
私たち凡人が彼らの何を批判できようか。青春全部かけて、ナンバーワンにもオンリーワンにもなったSMAPを。
— kaikei忖度フレンズ (@CmKaikei) August 13, 2016
・ちはやふるの名言とは
競技かるたを題材にした漫画「ちはやふる」の第2巻、7話にこんなやり取りがあります。
主人公の女の子(千早)を好きな真島太一(まつげくん)という高校生。
しかし、太一は競技かるたの天才の同級生(新)に嫉妬し、諦めています。
太一はかるたの先生(原田)にこんな愚痴をこぼします。
「おれは…青春ぜんぶ懸けたって新より強くはなれない」
そんな太一を見て、かるたの先生はこう返します。
「青春ぜんぶ懸けたって強くなれない?」
「まつげくん」
「懸けてから言いなさい」
そこから、太一の努力と友情と敗北と勝利の物語が始まります。
日本を熱狂させ、「競技かるた」というマイナーなスポーツを全国区に押し上げている「ちはやふる」。
その魂はこの名言に詰まっています。
・SMAPのメンバーは青春ぜんぶ懸けたじゃないか
そう。
SMAPのメンバー結成当時の年齢は中居15歳、木村15歳、稲垣14歳、森14歳、草彅13歳、香取11歳。
大人の世界なんて知らない、ただの子供たちがアイドルとして生き続けてきました。
子供が大人に混じって「仕事」をして、芸能界で生きてきたのです。
SMAPが活動を始めた当時、男性アイドルグループで何十年も一線で活躍している人たちなどいませんでした。
あの頃はインターネットもなく、携帯電話も普及していない。
日本代表のサッカーはW杯にも出たことはなく、日本がバブル景気に浮かれていた時代です。
日本経済にとって失われた10年、いや25年。
その間、SMAPはトップアイドルとして前人未到の道を駆け抜けてきた。
SMAPのメンバーは青春を、人生をぜんぶ懸けてナンバーワンとオンリーワンを手にした。
人間の人生にとってあまりに長い約30年間をアイドルとして生きてきたSMAP。
私から言える言葉はただ一つです。
ありがとう。