上場企業で異例の現金ズレが8億円 Nuts(ナッツ、7612)
上場企業で異例の計算間違いが起きている。
医療関連事業などを手がけるNuts(ナッツ、7612)は4月13日の23時40分、実際にある現金と帳簿上の現金が約8億円ずれていると発表した。
監査法人が期末の現金を実際に確認(実査)したところ、2020年3月31日に存在する現金は50万円だった。
一方、帳簿上の現金は8億900万円だった。
Nutsの監査を担当する監査法人元和は、2019年4〜12月にNutsが計上した会員権売上高について詳細な調査が必要だという。
監査法人元和によると、Nutsが2020年3月31日時点で保有するのは現金と預金を加えても、250万円しかない(帳簿上は現金だけで8億900万円)。
そのため、Nutsは正常な事業活動を行うことが困難であるほどの資金が不足している。
(公式リリース:会計監査人からの報告事項及び外部調査委員会の調査目的の追加に関するお知らせ)
Nutsは3月2日に「2月26日に金商法違反の嫌疑で監視委の強制調査を受けた。調査に全面的に協力する」などとするコメントを発表していた。
本件に限らず、監査法人は会社の会計上の現金と実際にある現金が一致するか期末日にチェックをしに行く(現金実査)。
上場企業においては一般的に言って、会計上の数字と実際にある現預金の数字が1円もズレることは無い。
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