ヒゲダンのプリテンダー、同性愛の恋愛観という考察 Official髭男dism「Pretender」
お盆休みが始まったからね。
ヒゲダンのプリテンダーが現代の同性愛の立場の人を歌ったという考察、始めよう。(1/n)
この曲、歌詞を聞いて違和感を感じない?
もにょもにょと輪郭をぼかしてるのよ。
Official髭男dism – Pretender[Official Video] https://t.co/gjP4Ge69FT
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
(2/n)
ヒゲダンのプリテンダーのサビ「グッバイ 君の運命のヒトは僕じゃない」
サビで言うぐらいならその理由は必要だよね。
普通の曲なら、「君」にとって次の相手が見つかったから「僕」が諦める。
でも、この曲ではサビの疑問に対しての答えが出てこない。
これがワイにとって引っかかった。
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ヒゲダンのプリテンダー、歌詞を最初から見ていこう。
Aメロ前半は「君とのラブストーリーは予想通りで、ひとり芝居。結局ただの観客だ」
いきなり核心だよね。
自分は同性愛者だけど、相手は異性愛者だから、恋愛はひとり芝居になっちゃうって言う。
次の歌詞がいきなり重い。
(3/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
「感情のないアイムソーリー」
よく笑いのネタにされる歌詞だけど。
同性愛者が好きな人に想いを告げて、「いや、俺はそういうんじゃないから」って断わられる立場を想起できないか?
「それはいつも通り」の反応をされるんだよね。
(4/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
Bメロ前半が答えだと思う。
「もっと違う設定で」
「出会える世界線 選べたらよかった」今が戦国時代なら、大名の娘が農民の男と恋愛できないって歌に感じるだろうけど。
その時代の世の中のルール的に、上手くいかない、って表現だよね。
(5/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ヒゲダンのプリテンダー、1番のBメロが最重要なので丁寧に。
男が女を好き、でも女は男を嫌い。
そういう恋愛の形で上手くいかないって話なら「もっと違う設定で」って言葉は出てこないのよ。
バイト仲間で同期だから振られたけど、先輩の立場なら上手くいったのに、なんて歌詞にしない。
(6/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
「もっと違う価値観で愛を伝えられたらいいな」
「そう願っても無駄だから」普通に考えたら「フラれるにしても、告る事は出来るだろwww」ってなる。
でも、プリテンダーは、それが出来ない人の歌なんだよ。
多くの恋愛ソングなら「勇気がなくて告白できなかったわ〜」って歌詞になる。
(7/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
そしてサビに入る。
「グッバイ 君の運命のヒトは僕じゃない」
有名な曲すぎて、音が良すぎて、見逃してない?
なんで?
君の運命のヒトは僕じゃないの?
なんで?「君」が彼氏を作ったから、「僕」は諦める?
そんな理由は歌詞に全くない。全くないんだよ。
(8/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
なんで君の運命のヒトは僕じゃないのか。
僕は君にフラれてもいないし、君に他の彼氏が出来た訳でもないんだよ。
その理由が歌詞に無いことが、この歌の全てなんだと思う。
君の運命のヒトが僕じゃ無い理由を公言出来ないヒトの歌なんだよ、プリテンダーは。
(9/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
君の運命のヒトは僕じゃないのに「辛いけど否めない でも離れ難いのさ」。
なんで辛いけど否めないの?
君が結婚して子供がいて、不倫になるとか、そんな歌なら、そう書くよ。
て言うか、そんな歌は書かないよね。
(10/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
「その髪に触れただけで痛いや いやでも 甘いな いやいや」
男同士で同性愛者を公言しなければ、気軽に頭を叩き合ったりするよね。
メタ的な視点だと、この辺はあえて男女の恋愛風にも書いてるのかな。
(11/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
「グッバイ それじゃ僕にとって君は何?」
「答えは分からない 分かりたくもないのさ」分かりたくないんだよね、僕は。
いつも通りの感情のないアイムソーリーを聞きたくないんだよね、僕は。
普通の恋愛ソングだったら、ただのウジウジした嫌な奴で終わりだよ、これ。
(12/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
「たったひとつ確かなことがあるとするのならば「君は綺麗だ」」
ここがヒゲダンのプリテンダーの肝。
サビのラスト、楽曲としての決め台詞が「君は綺麗だ」
一般的な恋愛ソングなら普通のフレーズ。
ここをあえてカギカッコ「」で書いてるんだよね。
なんで?
(13/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
男が女を好きで、恋愛は上手くいかないけど、君は綺麗だ。
その程度の歌詞だったら、ここでカギカッコを使おうなんて思わないよね。
現代で一般的な恋愛に使われる、君は綺麗だ、という言葉が「君は綺麗だ」になるほどに、特殊な状況という事だよね。
(14/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ここまで1番を見て、2番を見ると、もう答えは出てる。
2番Aメロ前半「誰かが偉そうに語る 恋愛の論理」にピンとこない訳ですよ。
MVを見ると、「お前(男)とお前(女)は付き合っちゃえよ」みたいなノリの訳ですよ。
ここ、最後に繋がります。
(15/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
2番Bメロ後半
「いたって純な心で かなった恋を抱きしめて「好きだ」とか無責任に言えたらいいな」もう同性愛の話をしてるよね、これ。
「好き」と「無責任」に言えない世界線に「僕」はいる訳ですよ。
「そう願っても 虚しいのさ」
(16/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
2番サビ
「グッバイ つないだ手の向こうにエンドライン」
「引き伸ばすたびに 疼きだす未来には 君はいない」ここはMVを見ないと、意味が分からないと思う。
手をつないでエンドライン?
引き伸ばす?
君はいない?めっちゃ矛盾してるよね。
手をつないだらゴールラインだよね?
(17/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ここでMVを見ると、全ての答えが描かれている。
ヒゲダンのプリテンダーのMV、複数人の男女が遊んでて、最後に主人公の男が女と付き合いそうな感じで終わるのよ。
「グッバイじゃないじゃん!付き合ってんじゃん!」
全ての矛盾がここで回収される訳ですよ。
(18/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ヒゲダンのプリテンダーのMV、主人公の男とヒロインの女と、短髪の男の3人がメイン。
主人公の男は短髪の男が好きなんだけど、同性愛ってうまくいかないから、世間的に賞賛されるヒロインの女と付き合う事を選択する。
そう考えると、2番のサビは全てがハマる。
(19/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
「繋いだ手の向こうにエンドライン」
MVではヒロインの女は主人公の男を好き。周りの友達も「お前ら付き合えよ」って感じ。
主人公の男が本当に好きな男の友達も主人公とヒロインが付き合えよ、って思ってるわけ。主人公は色々と諦めて、ヒロインと付き合って終わるのよ。
つまり。
(20/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
mvで2番サビを解説すると。
主人公の男はヒロインの女とはいつでも付き合える環境。それが社会的に賞賛されると分かってる。
同性愛者として感情のないアイムソーリーを相手から受けるより、今の世界線で賞賛される男女の交際を選ぶ。
(21/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
この歌詞でこのMV、最後は主人公の男とヒロインの女が結ばれて終わりなんだよ?
サビが「グッバイ 君の運命のヒトは僕じゃない」だよ?
これまでの考察が的外れで、プリテンダーが一般的な恋愛ソングだったらワイはヒゲダンのアンチになるわwwwhttps://t.co/gjP4Ge69FT
(22/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
もしかしたら、ヒゲダンは同性愛じゃなくて、違う形式の恋愛も頭に入れてるのかもしれない。
秋篠宮家のヒトがヒゲダンのプリテンダー聞いたら「私のための歌だ…!」って思うかもしれない。
プリテンダーは、今の一般常識では異端とされるヒトの恋愛を描いている。
(23/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
人じゃなくて「ヒト」って歌詞にしてるから、性別は関係なく、って意味を含んでるとは思う。
もっと言うと、動物園で飼育員に恋をした猿なら、プリテンダー聴いて号泣するんじゃないかな。
最重要な説明、忘れてた。
この曲のタイトル、Pretenderだよ?
(24/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
Pretender(プリテンダー)の意味。
「ふりをする人、詐称者、王位をねらう者、不当な要求者」
これで「ふりをする人」以外の意味だったら笑うわwww
しかも、歌詞の中で「プリテンダーぁああああああ」って歌う部分は無いんだよ。
めちゃくちゃ意図的に曲のタイトルが「ふりをする人」
(25/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
MVも合わせて考えれば、同性愛者だけど相手に断わられるに疲れて、一般的な異性愛者のふりをして、男女で付き合いました、って曲だよね。
それ以外の解釈ってあるんかなあ?
ここまで考察はしてみたものの「君は綺麗だ」の所がちょっと分からない。
歌だから文字数の都合上はあるけど。
(26/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ここまで考察して、改めてヒゲダンのプリテンダーのMVを見てみる。
たぶん、ヒゲダンの音楽スキルが高すぎて歌詞が話題になりにくい。
一般人から音楽にうるさい専門家まで誰もが絶賛して、ガッチガチに売れるグループなんて10年に1つのレベルだよ。https://t.co/sfAC7mb1VW
(27/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ちょっと前まで「ヒゲダンって何?髭男爵が音楽でも始めたの?」って言われてたグループだよ。
言ってたのワイだけど。
音に関しては現時点で日本ナンバーワンのレベルだけど、歌詞も凄いなら人類史に残るグループだわ。
美空ひばりを越えるのがヒゲダンだとは思わなかったで。
(28/n)
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
ヒゲダンのプリテンダー考察、これにて終わり。
最後はワイが「君は綺麗だ〜」って歌いたい子の画像を貼り付けて去るンゴねえ。
(29/29) pic.twitter.com/oycRRvasyU
— kaikei (カイケイ) (@CmKaikei) August 11, 2020
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