NewsPicks運営のユーザベース、子会社の米経済メディアQuartz(クオーツ)を売却か WSJ報道
経済情報の検索プラットフォーム「SPEEDA(スピーダ)」と経済情報メディア「NewsPicks(ニューズピックス)」を運営するユーザベース社にもコロナの影響が出そうだ。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やダウ・ジョーンズ(DJ)通信は10月7日、「日本のユーザベース社が買収から2年で米経済メディアQuartz(クオーツ)の売却を検討している」と報じた。
約2年前の買収価格を下回る水準で売却する計画だという。
(リンク:Quartz Is Put on the Block Just Two Years After Sale)
ユーザベースは2018年、財務目標達成を条件に現金と株式交換を通じてクオーツ社を約8600万ドル(現在のレートで約91億円)で買収した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により米国では広告出稿が抑制されて苦戦。
ユーザベースの2020年1〜6月期のクオーツ事業の売上高は前年同期比57%減の5億4400万円、セグメント損失は15億円の赤字(前年同期は17億円の赤字)だった。
経営立て直しのため、ユーザベースはクオーツ社の構造改革を2020年5月に発表し、2020年1〜6月期に特別損失として事業構造改善費用2億8300万円を計上した。
2020年8月の決算発表時にはクオーツ社の業績について「リストラ効果は3Q以降にフルに顕在化。3Q以降、収益性は更に改善予定」と公表していた。
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