朝日新聞社、決算で大赤字最終赤字419億円、売上高は23％減

朝日新聞社の経営状況が急激に悪化している。

テレビ朝日ホールディングスや朝日放送グループホールディングスなど朝日新聞関連の上場企業は11月30日、「親会社等の中間決算に関するお知らせ」を公表した。

朝日新聞社の2020年4～9月期の決算は、売上高が前年同期比23％減の1390億円。

営業損益は92億円の赤字（前年同期は6億円の黒字）、最終損益は419億円の赤字（前年同期は14億円の黒字）だった。

2割を超える大幅な減収で営業赤字が巨額に膨らんだ。

2020年3月末の繰延税金資産320億円が2020年9月末には14億円と大幅に減少した。

営業赤字が92億円に対して最終赤字が419億円まで落ち込んだのは繰延税金資産を取り崩したため。

朝日新聞社は社内説明で「コロナ禍がきっかけとはいえ、構造改革のスピードが鈍かったことが赤字の背景にあることは否めず、責任は社長である私にある」と言及したという。

決算短信では部門別の損益は公表されなかった。

12月に開示される半期報告書で新聞と不動産業の部門別の損益が公表される見込み。

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