こんにちは!
経済誌「キュレーションドットコム」です。
きょうは日本でも有数のネット企業・楽天の決算を眺めてみたいと思います。
キュレーションドットコムのマスコットキャラ「マイナス金利マン」と楽天の「楽天カードマン」は似ていますもんね。親近感が湧いちゃいます☆
◾️楽天、それは成長を続ける日本企業の模範!
楽天は2月12日、2015年12月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比37%減の444億円。
インターネットの普及を捉えて成長してきた楽天に陰りが見えたのでしょうか?
いえ、もちろんそんなハズはありません。
楽天とは成長市場を捉え貪欲にチャレンジする企業です。
今回の決算の減益は一時的なものなのです!
◾️楽天カードマーン!
企業が決算を発表する時に使う会計基準とは形式的で使いにくいものです。
真の企業の実力を伝えるのが上場企業の務め。
楽天は独自の利益指標(Non-GAAP:注)を使ってその力をアピールします。
楽天のIFRS(国際会計基準)の営業利益は前期比11%減ですが、Non-GAAP営業利益は29%増です。
一時的な費用を除けば完全なる増益ですね。
まさに成長企業と言えましょう。
(注:Non-GAAPは自社で勝手に使う利益の指標。単純に悪い意味では無く、クソみたいな最低限の開示しかしない企業よりは素晴らしい)
◾️でも、IFRSでは減益なんでしょう?
なぜか楽天というだけで嫌いになる人たちがいますね。
困ったものです。皆さん、成功者に嫉妬してるんでしょうか。
楽天がIFRSで減益と言っても中身を見てください。
12日の決算会見で三木谷社長は「減損を除けば営業増益」とおっしゃっているようです。
一時的な費用なんて企業の実力を表しません。
◾️そっか!一時的な費用だったら仕方ないや!
そうです!その一時的な費用の中身を見てみましょう
①楽天コボの「のれん」減損:78億円
②仏ネット通販子会社のプライスミニスターの「のれん」減損:172億円
③その他の減損:130億円
どれも一時的な費用ですよ。のれんの減損なんて手元のお金がなくなるわけじゃないです。ただのエクセル上での処理です。企業の実力に全く関係ないですね!
◾️楽天コボは駄目なの?
駄目ですよ!会社が認めていますからね。だって減損するんです。
おや?減損ってなんだっけ?のれんって何だっけ?
まーた、堀北真希(のれん)の出番です。
堀北真希(のれん)とは、企業(三木谷氏)が「この事業はめっちゃ利益を出す!」との想いの金額です。
単純に説明しましょう。
一般人Aが現金100億円を持ってる企業「一般人株式会社」があります。
「一般人株式会社」はそのまま100億円で買えるでしょう。
では、アイドルグループNMB48の山本彩さんが100億円を持っている企業「てっぺんとったんで株式会社」があるとします。
山本彩さんの魅力があれば、その会社は現金100億円以上の価値がありそうです。
山本彩さんが金を稼ぐ力に着目すれば「てっぺんとったんで株式会社」を買うのに300億円必要だとします。
楽天が「てっぺんとったんで株式会社」を300億円で買収すれば、のれんは200億円になります。
そして、IFRSでは買収した企業で想定よりも利益が出ないと思った時などに「のれん」を費用処理します。
今回のケースで言えば楽天はコボで当分は利益が出ないと思ったからのれんを減損したのです。
山本彩さんにはグループトップレベルの歌・踊り、人を引っ張る力などがあるので、減損する必要はありません。
◾️フランスのネット通販会社でも減損?
ご冗談でしょう、ファインマンさん。
楽天は、上記②にあるように、仏ネット通販子会社のプライスミニスターで「のれん」減損172億円を計上するようです。
報道を見ますと、楽天の三木谷社長はこの事業について収益化できる体制はできているが監査法人の判断だと思うと述べているとか。
ご冗談でしょう、ファインマンさん。
ご冗談でしょう、ファインマンさん。
ちょっと目を疑いました。
堀北真希(のれん)の減損は非常に曖昧な線引きになります。
将来の収益力をどう見るかという想像の世界の話になるため、絶対的な答えは存在しないことが多い。
なんとかなりそうなレベルだったら監査法人は堀北真希(のれん)を減損しないという判断にOKを出します。
客観的にどーみてもキツくね?ってレベルじゃないと堀北真希(のれん)の減損までいきません。
経営者がのれんの減損の判断について公の場で監査法人をネタにするとは、楽天は革新的な企業ですね。
◾️まとめ
がんばれ がんばれ 楽天!
がんばれ がんばれ 楽天!
や〜まだ、た〜ろ〜う〜。