解説、牛乳石鹸CM 炎上には配信から2ヶ月

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馬が解説、牛乳石鹸CM

牛乳石鹸共進社株式会社の商品「牛乳石鹸」のCMが炎上したと話題だ。

俳優の新井浩文が父親を演じる家族の3分弱のCMでは「意図がわからない」「意図はわかるが変」「お盆のミステリー」などの声が集まっている。

祭り好きのインターネット民が群がり、炎上事件を解説する記事も乱立した。

議論のポイントは「母親の仕事」と「配信から2カ月後の炎上」だろう。

読者からの要望に応えて経済誌キュレーションドットコムが牛乳石鹸のCM問題を分析する。

目次

父親視点で解説
母親の仕事
炎上に2カ月
石鹸を使ってみた

牛乳石鹸のCM、父親視点で解説

俺にとって出勤前のゴミ捨ては大事な家事だ。

きょうは2017年6月15日、息子の誕生日。

家を出ようとすると、妻が「代わりにケーキお願い」と言ってきた。

妻は夕方に大事な会議があるので定時での帰宅は無理なようだ。

じゃあ、きょうは俺が帰りにケーキを買わないとな。

大事な家族とのつながりを感じながら俺は朝の通勤バスに揺られる。

仕事をしていると妻から「プレゼントもお願い」とのメールだ。

あいつも仕事が大変なんだろう。

仕事をしながらも家庭を大事にする、それが今の父親だ。

思えば俺の親父と今の自分はかけ離れた「父親」になった。

そういえば俺が子供の時の誕生日に親父はいつも仕事で家にいなかった。

父親のいない誕生日、俺は公園で一人で壁に向かってボールを投げ続けていたっけ。

家族を省みない父親を反面教師にして俺は家族を大事にする父親になれたんだ。

俺が子供の誕生ケーキとプレゼントを買って帰ろうとすると、上司に怒られて落ち込んだ部下がいた。

「家族想いの優しいパパ、時代なのかもしれない。でも、それって正しいのか」

俺は無理やり理想のパパを演じているだけで、家族を大事にする余り会社をおろそかにしているんじゃないか。

親父が構ってくれなくても、こうして俺は無事に育ったじゃないか。

たまには家族ではなく会社を優先しよう。

そう思った俺は部下を誘い神保町の居酒屋「酔の助」に入った。

部下を慰め、俺にもそんな時代があったとの経験を伝える。

たまには会社の人間関係に気を使う優しい先輩である時間も必要だろう。

ここは部下の気持ちによりそうべき時だと思い、妻からの電話にはでなかった。

部下には感謝された。

妻には怒られた。

当然だ、息子の誕生日にケーキを買ってから飲みに行くなんて最低な父親だ。

妻の詰問に耐えられず、俺はすぐに風呂に逃げ込んだ。

風呂場で石鹸を使って体を洗うと昔を思い出す。

子供の時、父親の大きな背中を必死に石鹸で洗っていた。

親父はがむしゃらに働く自分の背中を見せることで、俺を育ててくれた。

日本経済は長年のデフレで低迷、仕事を頑張っても大きな成果が出る時代じゃない。

俺は仕事もそこそこ、家庭もそこそこの中途半端な存在になっていた。

「親父が与えられてくれたもの、俺は与えられているのかなあ」。

風呂から上がって妻に素直に謝った。

すると、妻は苦笑しながらも許してくれた。

元気にやってくる息子。

予定より3時間遅れて息子の誕生日会を家族3人で開催した。

それは楽しく優しくあったかい1日だった。

その夜、俺は3年ぶりに布団で妻と手をつないだ。

翌日。

俺はいつものように家事のゴミ捨てをしてバスに乗る。

親父と俺で生きる世界は変わった。

夫も妻も働き、家事を分担しながら子供を育てるのが今という時代。

会社を諦めるわけじゃない。

家族を大事にしながら仕事を頑張ることだってできる。

昨日だって、妻は風呂に逃げた俺を許してくれたじゃないか。

親父のように背中だけで語るのは無理かもしれない。

時代、妻、息子、会社、人生。

悩みなんてたくさんある。

でも、一つだけ変わらないことがある。

牛乳石鹸で体を洗い流せば、全てをリセットして明日に向かえるんだ。

分析、足りなかったのは母親の仕事の紹介


牛乳石鹸のCMはたしかにわかりにくい。

物議をかもした最大の理由は母親が何をしているかを明確にしなかったことだろう。

母親は「代わりにケーキ買って」「プレゼントもお願い」と父親に伝えている。

これは母親も父親と同様に忙しい仕事をしていることを表す。

自宅で家事をしない主婦でテレビを眺めているだけの怠惰な母親からの命令だとしたら、このやりとりは完全にホラーだ。

CMでは妻は飲んで帰ってきた夫を詰問するも風呂上がりには簡単に許している。

妻はケーキやプレゼントを夫に頼んでおり、自分が家庭でなく仕事に向き合いすぎた引け目もあるだろう。

一般論として、時間の短いCMでは父親、母親、息子と場面を何度も切り替えると視聴者が混乱してしまう。

父親視点で一気通貫できる見やすさを重視したため、母親の説明を省き混乱を呼んでしまったのではないか。

配信は6月15日、炎上には2カ月かかった


(7月25日に超絶拡散希望のツイートをするも反応がイマイチな公式アカウント)

8月16日前後に炎上した牛乳石鹸のCMだが、配信日は2カ月前の6月15日だ。

サントリーで炎上した「コックゥ〜ん」ことビールの「頂」よりも配信日から話題になるまで時間がかかっている。

いったいどういうことだろうか。

牛乳石鹸のCMが炎上するにしてはわかりにくい、という点が大きい。

2分43秒ものCMをしっかり見て批判するのは気軽にはできない。

サントリーと比較すれば牛乳石鹸共進社株式会社は小規模であり、インフルエンサー(影響力のある人)に届くまで時間がかかったという点もあるだろう。

逆に言えば、インフルエンサーが何か言わなければ右にならえの炎上は起きにくいとも言える。


実際に牛乳石鹸を使ってみた


牛乳石鹸のCMを批判している人たちは実際に石鹸を買っただろうか。

経済誌キュレーションドットコムでは実際に牛乳石鹸を購入、その使い心地を確認してみた。

その泡ごこち、まろやかさ、主張し過ぎない優しい香り。

「変わらぬやさしさ」を誇るだけある一品だ。

ボディーソープを使ってばかりの人にとって懐かしい「石鹸」であれば、CMのように子供の時に父の背中を洗った時を思い出してしまうかもしれない。

牛乳石鹸で体も心も洗い流す。

素直な気持ちになった風呂上がりにサントリーのビール「頂」を飲んでみよう。

思わず出てしまうセリフがあるはずだ。

「コックゥ〜ん」




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