緊急調査「世の中全て分かっている系」はウザいのか
付き合うのが厄介な人とはどんなタイプだろうか。
若き老害を自称する常見陽平氏の「世の中全て分かっている系」が厄介な理由が話題になっている。
「世の中全て分かっている系」とはどこまで厄介なのか。
私たちはSNSでどう振る舞えばいいのか。
経済誌キュレーションドットコムが緊急調査を実施した。
目次
1、自分は何系か
2、何系が嫌いか
3、世の中全て分かっている系
4、落合陽一氏の4分類
緊急調査、自分を強いて言うなら「俺、スゴい系」
あなたは何系?#kaikeiアンケート
— kaikei@FF外から失礼するフレンズ (@CmKaikei) 2017年8月19日
今回の調査では付き合うのに厄介な人の3種類「意識高い系」「世の中全て分かっている系」「俺、スゴい系」について分析してみた。
キュレーションドットコムによると、あなたは何系?との質問に対して1位が「俺、スゴい系」で48%だった。
2位が「意識高い系」で30%、3位が「世の中全て分かっている系」で22%となった
これは非常に答えにくい質問だ。
うざいと言われる3つのタイプで強いて言えばどれ?という質問には答えたくないのが心情だろう。
それでも回答してくれた人たちを見ると「俺、スゴい系」が自身の認識としては一番マシという結論になった。
「世の中全て分かっている系」と「意識高い系」は自分で名乗りたくないわけだ。
緊急調査、自分が嫌いなのも「俺、スゴい系」
あなたが嫌いなのは何系?#kaikeiアンケート
— kaikei@FF外から失礼するフレンズ (@CmKaikei) 2017年8月19日
同時に質問したのが、この3つのタイプの何が嫌いかだ。
調査によると、嫌いな1位は「俺、スゴい系」で42%、2位が「意識高い系」で37%だった。
「世の中全て分かっている系」は21%と実際にはあまり嫌われていない。
キュレーションドットコムの主要な読者層は、自分を「俺、スゴい系」だと思っているのに「俺、スゴい系」が嫌いなようだ。
自分の嫌な側面を見てしまうために受け入れられない同族嫌悪だろう。
一般のSNSでは世の中全て分かっている系が批判されているのではないか
キュレーションの要素を含む経済メディアと言えば?
— kaikei@FF外から失礼するフレンズ (@CmKaikei) 2017年8月11日
上記アンケートによると、キュレーションドットコムと同等の影響力を持つのがNewsPicksだ。
NewsPicksにコメントする人は「世の中全て分かっている系」が多いのではないかとの議論がにわかに盛り上がっている。
常見陽平氏は定性的な自身の感覚で「世の中全て分かっている系」を酷評した。
ただ、アンケートという定量的な調査によると「世の中全て分かっている系」は「俺、スゴい系」や「意識高い系」に比べれば相対的にマシなようだ。
この結果には「世の中全て分かっている系」の人たちも一安心ではないだろうか。
なお、キュレーションドットコム編集部の本棚を調査したところ「世の中全て分かっている系」の権化と言われる宮台真司氏の著書が2冊、検出された。
キュレーションドットコムの編集長kaikeiは「世の中全て分かっている系」だという批判に反論するのは難しそうだ。
結局、どう振る舞えばいいのか
社会ってゲームには事実とルールと印象と期待値しか存在しないって考え方で生きているので,事実とルールの話を印象と期待値で混同して考えるなっていつも思う.
しかしこの4つを混同するタイプの集団がいるんだけど,そのプレイスタイルはそもそも前提が偽なのであとは楽しくやってくれって感じ.
— 落合陽一/Dr.YoichiOchiai (@ochyai) 2017年8月19日
「意識高い系」「世の中全て分かっている系」「俺、スゴい系」の3種類全てがウザいと言われる。
では、私たちは社会でどう振る舞えばいいのだろうか。
コンピュータの未来をアートと研究の両面から追求する現代の魔法使い落合陽一氏の分析が参考になりそうだ。
メディアアーティストで博士の落合氏は社会に存在するものを「事実」「ルール」「印象」「期待値」の4つに分類した。
落合氏によるとこの4つの混同は「前提が偽」になるため、実際にウザい奴になるかもしれない。
以下のアンケートでの「事実」でウザい3種類を分類してみよう。
好きな女優は?
— kaikei@FF外から失礼するフレンズ (@CmKaikei) 2017年8月11日
1位がガッキーという事実を「可愛いんだから当たり前だろ。グローバルで通用するのはガッキー」と印象だけで語るのは意識高い系だ。
2位の石原さとみに対して「モマエら何もわかってへんな。さとみんのお琴というハイセンスな趣味を理解できないんやろww」と突然に趣味の評価という独自ルールを持ち出すのは「世の中全て分かっている系」だろう。
「事実」に対して「ルール・印象」を混同しないという考え方は非常に重要だ。
特に記事の見出しだけを見てSNSでコメントするスタイルでは「事実」と「印象」を分けるのは不可能だと理解して欲しい。
なお、4位の長澤まさみが主演の映画「群青 愛が沈んだ海の色(2009年)」の撮影場所である沖縄の渡名喜島に訪れて「長澤まさみと同じ宿に止まった俺TUEEE(おれ・つえええ)」と言い出すのは紛れもなく「俺、スゴい系」だ。
また、落合陽一氏の父親が国際政治ジャーナリストの落合信彦氏だと最近知った人は自分の知識のなさを猛省して欲しい。
ゴミキュレーションうざい消えろ