幻冬舎の見城社長に作家から批判 「作家に最低限のリスペクトない」「印税2%でした」
幻冬舎と社長の見城徹氏に批判が集まっている。
作家の津原泰水氏は5月、百田尚樹氏の著書で幻冬舎の「日本国紀」を批判したら、同社で自著が出せなくなったと告白。
一方、幻冬舎の見城社長は「袂を分かとうと津原さんが言い」と主張、さらには津原氏のこれまでの本が売れなかったと明らかにした。
このやり取りに対して、実売部数・個人情報を晒したうえで「この人の本は売れませんよ」と触れ回るのは作家への最低限へのリスペクトがない、などと多数の作家から見城社長への抗議の声が殺到した。
また、作家の渡辺浩弐氏はかつて幻冬舎で出版した本の印税が2%(原稿料はゼロ)だったと明らかにした。
幻冬舎は今年2月に提携先の経済キュレーションサイト「NewsPicks(ニューズピックス)」とトラブルが発生。
見城社長はニューズピックスに対して「義理、仁義、礼儀、恩義といった『義』に関するものが一つもない」「あらゆることが身勝手過ぎる」などと発言したこともある。
津原さんの[日本国紀]及び著者に対する誹謗中傷は執拗に続き、担当者は沈黙を破って「これでは、私の立場がない。困ります」と電話をしたのです。ならば袂を分かとうと津原さんが言い、文庫化中止の意思は担当者に伝わったのです。やがてメールのやり取りの全文も何らかの形で明らかになるでしょう。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月16日
やり取りの大半はメール。「会社に来て、いろいろ考えてみましたが、『ヒッキーヒッキーシェイク』を幻冬舎文庫に入れさせていただくことについて、諦めざるを得ないと思いました」と1月8日15時54分受信の担当メールに残っています。これを読み、僕の方から袂を分かったと感じる人はいないでしょう。 https://t.co/wwQgce2afW
— 津原泰水 (@tsuharayasumi) 2019年5月15日
津原泰水さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版を躊躇いましたが担当者の熱い想いに負けてOKを出しました。初版5000部、実売1000部も行きませんでした。2冊目が今回の本で僕や営業局の反対を押し切ってまたもや担当者が頑張りました。実売1800でしたが、担当者の心意気に賭けて文庫化も決断しました。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月16日
見城さん、出版社のトップとして、これはないよ。本が売れなかったら「あなたの本は売れないからうちでは扱わない」と当人にいえばいいだけ。それで文句をいう著者はいない。でも「個人情報」を晒して「この人の本は売れませんよ」と触れ回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが。 https://t.co/GHxSmVAMK3
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2019年5月16日
幻冬舎の本って数字バラしてもいいの? じゃ。
_人人人人人人人人人人人人人_
> この本、印税2%でした <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ https://t.co/vSQXBebnhW— 渡辺浩弐 (@kozysan) 2019年5月16日