BiSH、紅白に初出場ならず アメトーーク!で一躍、全国区に
常識の枠を超える破天荒アイドル集団の紅白歌合戦、初出場はならなかった。
NHKは11月14日、第70回となる2019年末の紅白歌合戦の出場歌手を発表した。
初出場を期待されていたのが「楽器を持たないパンクバンド」の肩書きで活動する女性アイドルグループ「BiSH(ビッシュ)」。
残念ながら2019年末の紅白歌合戦でBiSHは落選となった。
若者を中心に大人気のBiSHは2015年に活動を開始、現在のメンバーは6人だ。
デビュー曲のミュージックビデオでは馬糞まみれの姿を披露。
当初の肩書きはグループ名の由来でもある「Brand-new idol SHiT(新生クソアイドル)」だった。
2019年10月のテレビ朝日のバラエティ番組「アメトーーク!」での特集「BiSHドハマり芸人」で世間一般の注目度が劇的に増した。
~クセがすごい女性グループ~
BiSHドハマり芸人10月10日(木)
よる11時15分放送!#アメトーーク#BiSH#千鳥ノブ待望 pic.twitter.com/07WdVpwfLK— アメトーーク!(テレビ朝日公式) (@ame__talk) September 24, 2019
過激な歌詞とプロモーション アイドルの枠を超える音楽の力
BiSHは炎上覚悟の過激なプロモーション、「おっぱい舐めてろ、チンコ シコってろ」という過激な歌詞などで注目を集めてきた。
もちろん、過激なアイドルグループというだけではライブに1万人もの人々が集まるわけがない。
BiSHの特徴はプロ中のプロが集まる紅白でも見劣りしない、音楽のレベルの高さにある。
曲中のボーカルはメンバー6人全員が交互に担当するが、中でもハスキーボイスのアイナ・ジ・エンド、抜群の歌唱力を持つセントチヒロ・チッチはボーカリストとしてアイドルの枠をはるかに超えている。
数多くのアーティストの音楽を手がけてきたプロデューサーたちのもと、楽曲のクオリティーも高い。
BiSHを知らない人にとって、一発で心に響く曲として「オーケストラ」がある。
【騙されたと思って、avex公式が2019年11月に提供したYouTubeの動画を一度、聞いてほしい。その後の人生が豊かになります】
ライブは生歌の実力派アイドル 紅白でますます飛躍
2015年の活動初期は過激なアイドルグループとしてダンスなどを重視、ライブ中にはCD音源も流す「被せ」があった。
そこからメンバーは努力、進化、覚醒した。
2019年現在のBiSHはライブを当然に生歌で披露するアーティスト集団となっている。
その楽曲はハードロックからバラードまで実に幅広い。
女性アイドル6人による明るい歌、叫び声、聴かせる音。
BiSHのライブはアイドルグループらしい客席からのコールで盛り上がる一方、純粋なミュージシャンとしても楽しめる。
アイドル好き、フェス好き、パンクロック好き。
多くの人の気持ちを掴んで離さないのがBiSHというグループ。
今後も大規模なコンサートを積み上げていき、2020年末こそ紅白歌合戦に出場するだろう。
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