箸の持ち方、「少年革命家 ゆたぼん」からダルビッシュ氏まで議論
箸の持ち方、マナーについての議論が白熱している。
11歳の「少年革命家 ゆたぼん」の箸の持ち方への指摘が沸き起こり、その批判もおかしいという批判も紛糾。
混乱したところに、プロ野球のダルビッシュ有投手が一連の流れに疑問を投げかけた。
「お箸の持ち方はこうでないと行儀が悪いから、そんな奴は非難されて当たり前だ」って言い出したん誰なんやろ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) February 3, 2020
同時に、ダルビッシュ氏は自分の箸の持ち方が良くないと告白。
すると、箸の持ち方やマナーについての意見がダルビッシュ氏に向かって集中した。
ちなみに俺の箸の持ち方。
よくないのはわかるんやけど、「正しい持ち方」ってのが昔から使いづらすぎるねん。
これが令和のスタンダード。 pic.twitter.com/YnQHI4FMsY— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) February 3, 2020
本誌の編集長、kaikeiも小学生時代、ダルビッシュ氏と同じ箸の持ち方をしていた。
それと同時にかつての謎のマナー文化も思い出す。
そう。
高級な洋食店では、フォークの裏を使ってライスを食べるという作法だ。
ダルビッシュの箸の持ち方のマナー論争が盛り上がってて草。
ゆーてワイも小さい時はダルビッシュと同じ箸の持ち方してたんよね。親に直されて、今は一般的な持ち方やけど。
30年ぐらい前は、高い店の洋食でのライスはフォークの裏で食べるみたいなマナーあったけど、後で間違いってなったもんねえ。 https://t.co/EFNgKDm3fg
— kaikei (カイケイ・馬) (@CmKaikei) February 3, 2020
一時期流行した、謎の作法についてのkaikeiのツイートには、ダルビッシュ氏も思わず反応して笑顔になった。
フォークの裏でライスってすごいマナーもあったんですね笑 https://t.co/Ky51GxZgPN
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) February 3, 2020
フォークの裏でライス 正しいとされたマナーの歴史
40代より上の世代では「洋食の高級レストランでは、ライスをフォークの裏にのせる」というマナーを覚えている人も多いだろう。
マナー業界の専門家の意見をまとめると、こういう歴史だ。
日本のライスは欧米料理に存在せず「欧米式料理+ライス」という組み合わせがマナーの作法の範囲に無かった。
メインディッシュの肉・魚料理を食べるときはナイフが右手、フォークが左手。
料理を前にして右手と左手を持ち替えるのは失礼というマナーがある。
イギリスでは豆類をフォークで少し潰し、そしてフォークの裏側で食べていた。
この英国流マナーを日本式に置き換えて、フォークの裏側でライスを食べる事をマナーにした。
【ライスに合う食材と言えば海苔】
ぱくっ#今日のはまだなな pic.twitter.com/Z9XKyL52d5
— 濱田菜々(Jewel☆Ciel) (@hamada_nanana) January 31, 2020
フォークの裏でライスを食べる歴史 テーブルマナー委員長「フォークの背に料理をのせて食べるのはやめたい」
実際に1990年代ごろ、ある高校の修学旅行のマナー教室では「洋食に出るライスはフォークの裏で食べる」というマナーを教えていた。
それから30年、グローバル化が進み企業も食文化も融合を遂げてきた。
現在も本格的なコース料理では左右にフォークを持ち替えるのはマナー違反との考え方は存在する。
一方、フォークの裏でライスを食べる方式はメジャーではなくマイナーになった。
現在では右手でナイフ、左手のフォークの表側でライスを食べるのが一般的だ。
日本ホテル・レストランサービス技能協会のテーブルマナー委員長の山口勝氏は「フォークの背に料理をのせて食べるのはやめたい」とまで指摘する。
(日経新聞、2014年「フォークの背に料理のせないで 洋食マナーの基本」)
マナーは時代と共に変化する。
ダルビッシュ氏も興味をもった、フォークの裏でライスを乗せるマナー。
さしずめ、フォークボールの裏側はライズボールと言ったところだろうか。
カワイ 日本製箸 食洗機対応 木箸5膳セット 茶 23cm 26534
【馬と観光】洞爺湖 冬は銅像の彫刻が映える、幻の島・珍小島
Leave a Reply