朝日新聞、2020年3月期の決算を発表 新聞単体の営業利益は96%減少の1億円、不動産を加えた連結でも利益は73%減
朝日新聞社の新聞事業の苦戦が続いている。
テレビ朝日HDなどは5月27日、「親会社等の決算に関するお知らせ」で朝日新聞社の2020年3月期の決算を発表した。
(リリース:朝日新聞社2020年3月期決算短信)
新聞事業を営む朝日新聞社の個別決算では、売上高は前期比2%減の2396億円、営業利益は96%減の1億8900万円だった。
特別利益に固定資産売却益77億円などを計上したため、純利益は3倍の151億円だった。
固定資産の売却のほか、抱合せ株式消滅差益というテクニカルな特別利益を121億円計上した。
一方、特別損失では減損損失42億円、早期割増退職金19億円を計上。
税務とズレる会計上の特別利益や特別損失を計上したためか、税引前当期純利益180億円に対して法人税、住民税及び事業税は1億円だった。
不動産事業などを加えた朝日新聞社の連結グループ全体での決算を見ると、売上高は6%減の3536億円、営業利益は73%減の23億円だった。
グループ全体では持分法適用会社のテレビ朝日HDの利益などが加わるため、純利益は3%減の106億円と小幅な減益に止まった。
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