SKE48、キーホルダー社の傘下に 新宿アルタが新たな聖地、ナゴヤドーム近づくか
SKE48にとって「笑っていいとも」の新宿アルタが新たな聖地になりそうだ。
アミューズメント施設運営のKeyHolder(キーホルダー社)は13日、株式会社AKSからSKE48事業の承継に向けた基本合意書を締結すると発表した。
キーホルダー社は今年7月から旧「笑っていいとも」のスタジオを使ってライブ・イベントを展開する「KeyStudio」を運営している。
KeyStudioのキャパシティ(座席数)は220人。
現在はラストアイドルの定期公演などを開催している。
キーホルダー社はSKE48の運営・管理事業を2019年1月より開始する。
SKE48の少人数のメンバーによるライブなどが新宿アルタで開催される可能性も出てきた。
キーホルダー社、売り上げは半年間で46億円と比較的小規模 既に秋元康氏が特別顧問
キーホルダー社は上場企業と言えど、規模はそこまで大きくない。
同社が13日に発表した2018年4〜9月期(6カ月)の決算は売上高が46億円、営業損益は1億円の赤字だった。
売り上げの5割超は不動産事業で、ライブ・エンターテインメント事業はまだ始めたばかり。
一方で秋元康氏はキーホルダー社と今年6月に合弁会社を設立、特別顧問にも就任した。
同時にキーホルダー社は秋元康氏に対して新株予約権を付与。
キーホルダー社の株価が継続的に値上がりしないと秋元康氏が儲けを手にできない仕組みになっている。
キーホルダー社が秋元康氏との提携を6月に発表した直後に株価は上昇するも、その後は低迷。
秋元康氏は株価のテコ入れに自身がプロデュースしてきたAKB48グループからSKE48を選んだかっこうだ。
「アルタ公演」で人気が再上昇すれば、ナゴヤドーム再びも
SKE48はAKB48グループで最初の姉妹グループとして2008年7月に結成した。
当時は小学6年生だった松井珠理奈と同性の松井玲奈を先頭に、AKB48の黄金期を走り抜けた。
SKE48は2014年にグループ全体で初の単独でのドームコンサートを地元のナゴヤドームで開催した。
ただ、その後は人気メンバーの卒業、AKB48グループ全体の勢いが減速して大規模な会場でのコンサートが難しくなっている。
実際に2018年10月の10周年公演ではメンバーもファンも期待していたナゴヤドームコンサートの発表はなかった。
株式市場の関係者は「秋元康さんはここでコケるとキーホルダーへの出資で損をする」と指摘。
今までの秋元康氏はSKE48をないがしろにする傾向があったとしながらも、「これからはSKE48に優先的にリソースを割くのではないか」と見ていた。