映画「君の名は。」興行収入100億円超、配給東宝・株価上昇、「蟹の名は」便乗


新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」が興行収入100億円超え

新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」の興行収入が100億円を超えたようです。

朝日新聞やNHKなどが23日に快挙を報道しました。

業界紙の興行通信社によると日本のアニメ映画でスタジオジブリ以外の作品が興収100億円を超えたのは初めて。

「君の名は。」は都会で生きる男子高生の立花瀧と田舎で不満を持つ女子高生の宮水三葉が入れ替わる男女SF入れ替わり物語です。

「朝起きたら自分が女子高生になっている!」

そんな夢をみる人々が増えているようですね。

「君の名は。」の人気は配給の東宝の株高につながり、蟹市場まで波及しています。

「君の名は。」→「聲の形」→「蟹の形」→「蟹の名は。」という、かつてないムーブメントを検証してみましょう。
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(「君の名は。」製作委員会(C)2016)

「君の名は。」を配給する東宝の株価は9月で大幅上昇

大人気になった映画「君の名は。」を配給する東宝は利益の大幅な伸びを期待されて株価が大幅に上昇しています。

「君の名は。」は8月26日に公開、最初に好調なスタートが伝わった8月30日から9月23日までで東宝の株価は16営業日で14営業日が上昇と連日で上げました。

約一ヶ月の上昇率は19%に達し、同じ期間の日経平均の0.2%高を大きく上回ります。

東宝の株価は年初の1月4日から下落基調でしたが、9月23日には2016年で一番高い3390円まで上昇しました。

東宝はこの夏に「シン・ゴジラ」と「君の名は。」を配給、どちらも空前のヒットになっています。

特に「君の名は。」はツイッターで人気が高まった側面もなり、「東宝は広告費使わずに儲かっているんじゃね?」との声もあります。

9月23日時点で、東宝の17年2月期の業績見通しは売上高が前期比6%減の2167億円、純利益は14%減の223億円。

会社予想より利益が大幅に伸びそうで株式市場は盛り上がっています。



「君の名は。」人気は他のアニメ映画にも波及

「君の名は。」は現時点で何本ものジブリアニメを超す人気となりました。

興行通信社のランキングをみると、「君の名は。」は9月23日時点で29位。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団の94億円、マトリックスの87億円、世界の中心で、愛をさけぶの85億円、ゲド戦記の76億円を上回っています。

君の名は人気でアニメ映画にも火がつき、9月17日に公開された「聲の形(こえのかたち)」も好調です。

聲の形は聴覚障害を持った少女とイジメをテーマにした重い物語。

そんな「聲の形」の「聲(こえ)」の文字を読みにくいという理由から、「蟹の形(かにのかたち)」でも検索しても「聲の形」が出てくるとネットで話題になりました。

「君の名は。」が凄まじいために「蟹の名は。」で検索しても「君の名は。」が出てくると大きな評判を呼ぶ。

経済誌キュレーションドットコムにおいても「蟹ブーム到来!「蟹の形」や「蟹の名は。」が大ヒット、蟹がテーマの漫画も登場か」という便乗記事を掲載しました。

上記記事で「蟹の形」や「蟹の名は。」のあらすじを紹介しています。

5本の蟹物語を紹介していますが、「世界から蟹が消えたなら」(世界から猫が消えたなら)がおすすめです。

蟹の名はにおいては、独創的な物語に展開していく可能性がゼロではありません。

キュレーションドットコムによるオリジナル漫画「蟹の名は。」にご期待ください。
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(写真は蟹の名は。を説明しながら蟹を食べる馬)

蟹ヴェイション!本誌もついに一周年を迎える

蟹ヴェイション!

経済誌キュレーションドットコムは2016年9月26日で一周年を迎えます。

記念すべき一本目の記事は「内部留保とは、企業にとって過去の栄光 メディアの誤解には注意」でした。

あれから一年、日本では内部留保の誤解はいまだ変わらない上に、政治家は内部留保の意味をわかって発言しているのにメディアがやや曲解する事態は続いています。

内部留保とはいったい何なのか?

経済誌キュレーションドットコムはこれからも解説していきたいと思います。




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