蟹ブーム到来!「蟹の形」や「蟹の名は。」が大ヒット、蟹がテーマの漫画も登場か





蟹ブーム到来 「蟹の形」や「蟹の名は。」が大注目、今こそ蟹を知ろう

経済誌キュレーションドットコムです。

2016年はアニメ映画「聲の形(こえのかたち)」や「君の名は。」の人気が急上昇。

その勢いは蟹(かに)の世界まで広がり、今では「蟹の形(かにのかたち)」や「蟹の名は(かにのなは)」について知ろうとしてる人が激増中です。

せっかくなので蟹の形や蟹の名前について説明します。

「蟹の形」は硬い甲羅に5対10本の脚

蟹(カニ)は、十脚目(じっきゃくもく)短尾下目(たんびかもく)に属する甲殻類の総称です。

分類学においては異なる異尾下目(ヤドカリかもく)のタラバガニやヤシガニなどもカニとして扱われています。

蟹の形とはどんなものでしょうか。

画像で一目瞭然ですね。

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蟹の形は大部分が頭胸部であり背中は堅い頭胸甲(甲羅)で覆われています。

頭胸部の先端には一対の小さな目がついています。

蟹の形で最も特徴的なのがその頭胸部から突き出す5対10本の脚。

多くの蟹は先頭の2本の脚がハサミとなり、餌を掴んだり敵を威嚇する蟹にとって最強の武器とします。

残りの8本の脚で歩くのが蟹の形の黄金スタイルです。

蟹の名は。 3大蟹の「タラバ・ズワイ・毛ガニ」

蟹と日本人との歴史は古く、西暦700年前後の万葉集に食べられる蟹を哀れむ和歌などが読まれています。

蟹は水のある、いたる所に生息してその名称も様々です。

そんな蟹で有名なのが3大カニと言われる「タラバ・ズワイ・毛ガニ」。

どれも名前を聞いただけでよだれが出てしまいそうですね。

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カニの王様と呼ばれる蟹の名は。タラバ

北海道のタラの漁場に生息するためにタラバ蟹と名付けられました。

足を広げると1mにもなる巨大な大きさの風格はまさに蟹の王。

日本全国で高いブランド力を持つ蟹の名は。ズワイ。

福井や島根、鳥取など海の幸が自慢の場所に生息するみんなの人気者です。

旨味が詰まった味わいは蟹ファンにとってはなくてはならない蟹。

見るから毛むくじゃらな蟹の名は。毛ガニ。

毛ガニと言えば蟹味噌と言われ深みのある味わいが特徴です。

小ぶりながらも茹でて食べる毛ガニは絶品ですね。




蟹を題材にしたオリジナルストーリーが登場

「蟹の形」や「蟹の名は。」が話題になった2016年9月、経済誌キュレーションドットコムでは蟹を題材にしたオリジナル漫画が連載する可能性があります。

ここからは蟹と人間の心温まる5つの物語のあらすじをご紹介します。

痛覚を持った蟹と少年の友情物語「蟹の形」

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岐阜県大垣市の小学校でガキ大将の将也は暇を持て余していた。

ある日、将也のクラスに転校生で蟹の硝子がやってくる。

人間の将也たちは蟹の硝子に痛覚はないと思い、硝子の甲羅を叩いたり音楽の時間で硝子の背中をドラム代わりに使っていた。

しかし、北アイルランド・ベルファストのクイーンズ大学の研究者らが行った一連の実験では蟹に痛覚がある可能性が示唆された。

それを知った先生が蟹の硝子に痛覚があると指摘、蟹の硝子を叩いていた将也は突然に悪者になって逆にイジメにあった。

将也はそれから人と蟹を信じなくなり孤独な時を過ごして高校生になった。

人生に絶望し自殺を考える将也だが食卓に並ぶ蟹を見て、小学生の時に出会った硝子を思い出す。

そして将也は蟹の硝子とどうにかしてコミュニケーションできないかと考える。

人の言葉を話せない蟹の硝子と人間の将也。

将也の手と蟹の硝子のハサミがお互いの気持ちを伝える時はくるのかーー。

海と川に生きる男女の蟹の物語「蟹の名は。」

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「来世は海で生きる蟹にしてくださーい!!」

岐阜県飛騨市の川で生きるモクズガニの三葉は毎日、叫んでいた。

海と比較して狭い川社会で生きるモクズガニの三葉を退屈をもてあます。

そんな蟹の三葉はある日、東京湾のワタリガニとして暮らす夢を見る。

川で生きてきたモズクカニの三葉は東京湾でのお洒落な蟹生活を満喫する。

一方、東京湾で生息するワタリガニの瀧は知らない田舎でモズクガニとして生きる夢を見る。

三葉と瀧の二匹は自分の知らない場所で生活する不思議な夢を何度も見る。

岐阜県で生きるモクズガニの三葉、東京湾に生息するワタリガニの瀧は気づく。

「これって、もしかして! 俺たちは夢の中で! 『入れ替わってる!?』」

入れ替わりを理解し、奇妙な状況を受け入れつつある二匹。

しかし、ワタリガニの瀧は急に三葉と入れ替わりがなくなってしまう。

いったい何があったのか。

ワタリガニの瀧が岐阜県飛騨市に向かうと、そこには蟹のいない世界が待っていたーー。

蟹に全てをかけた人々の物語「ちはやふる〜蟹の句〜」

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「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の カニにほひける」。

今から1000年前を生きた紀貫之は平安時代最大の歌人だ。

小倉百人一首に選ばれた紀貫之の名歌が「人はいさ」だ。

いったい貫之はどんな気持ちでこんな歌を読んだのか?

その時の状況を再現しよう。

歌人として有名になった貫之は何十年かぶりに馴染みのホテルにやってきた。

古今和歌集の選者として仕事に明け暮れていた貫之にとって懐かしい景色が広がる。

ホテルの女将は「宿は昔のままですが、貫之さんは何十年もウチにこないほど変わりましたね」と寂しく笑う。

そこで貫之は返すのだ。

「宿は変わらずとも、あなたの心はどうだろう。ああ、私も君の心は知る由もないが、昔懐かしい花と蟹の匂いは変わらない」。

貫之が若かりし頃、ホテルの女将とどんな関係があったのだろうか。

貫之の郷愁の歌を聞いた女将は目を伏せて、食事の場所まで貫之を連れていく。

そこには若かりし貫之と女将の気持ちを再現するような、真っ赤な紅色の蟹が置いてあったーー。

人類に虐殺される蟹の反逆物語「蟹だけがいない街」

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タラバガニの悟は売れない漫画家だ。

自分の才能に限界を感じながらもピザ屋のアルバイトで生活をやりくりしていた。

普通の人間と違いタラバガニの悟には時間を遡る「再上映(リバイバル)」という特殊能力があった。

人間に踏まれる瞬間にタラバガニの悟はリバイバルを発動してなんとか生きながらえてきた。

ある日、タラバガニの悟の母親が人間たちに解体され、ハサミで切り刻まれて惨殺される。

ショックを受けたタラバガニの悟が「リヴァイバルしろー!」と叫ぶと、悟は自分が子供のころまで戻ってしまう。

悟は小学生時代に人間に殺害されたタラバガニの雛月加代が生きている時代に戻っていた。

いったい、この時代に何があったのか?

タラバガニの悟は母さんと雛月加代を食べた人間の共通点に気づく。

そして、時間を遡るリバイバルの力を持ったタラバガニの悟と人間との戦いが始まるーー。

人と蟹の共生の可能性を探る「世界から蟹が消えたなら」

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僕は北海道の函館で生きる蟹だ。

函館では人間たちによる蟹の大量虐殺の歴史が続いていた。

仲間たちは次々に殺されていく。

僕もきっと人間に殺される。

これも函館で蟹として生まれた運命だろう。

僕はそんな運命を受け入れて、ただTSUTAYAで映画を借りて見るだけの蟹生活を送っていた。

ある日、僕は医者から蟹味噌の腫瘍で余命わずかと宣告される。

いつか人間に殺されるとわかっていた僕だけど、やっぱり死ぬのは怖い。

そんな時、僕そっくりの蟹の形をした蟹の悪魔が現れた。

蟹の悪魔は「この世から一つ何かを消せば、お前は1日だけ寿命が延びる」という。

僕は生き延びたかった。

悪魔とあった初日、僕はiPhoneを消した。

パズドラもクラクラもクラロワもできない24時間は苦痛だけど命には変えられない。

2日目には映画を消した。

何度も見た「蟹の形」や「蟹の名は。」を見ることができなくなった。

まだ見ていない「4月は君の蟹」や「オオカミ少女と蟹王子」、「植物図鑑、運命の蟹拾いました」も見れない。

仕方ない。

3日目にはポケモンGOプラスを消した。

もう、僕には何もない。

4日目に悪魔は「シラスを消す」と言ってきた。

僕たち蟹が生きていくのに必要なシラスだ。

生シラスでもごはんに付けてもおいしいシラスだ。

僕は自分のハサミを見て考えた。

このハサミで僕が殺してきたのは誰だ?
僕を殺して食べるのは誰だ?
自然の摂理とは?
宇宙とはいったい何だ?

僕は全てを悟った。

そして僕は、考えるのを止めたーー。




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