松竹、公演中止損失31億円と臨時休業損失11億円 コロナの影響は大きく売上高は6割減少
新型コロナウイルスがエンタメ企業に与える影響の大きさが具体的になってきた。
松竹は7月14日、2020年3~5月期の決算を発表した。
売上高は前年同期比63%減の86億円、営業損益は14億円の赤字(前年同期は8億円の黒字)と急激に業績が悪化した。
【松竹の2020年3~5月期の連結決算】
(松竹: 2021年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))
直営劇場をはじめとする演劇公演を3月以降、中止または延期した影響も大きい。
中止や延期した公演にかかる製作費・人件費・地代家賃などを公演中止損失として特別損失31億円を計上。
さらに映画館などの営業時間の短縮・休業で発生した人件費・地代家賃・減価償却費などを臨時休業等による損失として特別損失11億円も計上した。
最終損益は43億円の赤字(前年同期は3億円の黒字)になった。
(松竹: 特別損失の計上に関するお知らせ)
松竹のセグメント情報、不動産は堅調
松竹の部門別の損益を見ると、映像関連事業と演劇事業は大幅に業績が悪化した。
一方、不動産事業の部門別利益は前年同期比11%増の14億円だった。
不動産部門では歌舞伎座タワーや銀座松竹スクエア、新宿ピカデリーなど多くの施設が満室を維持し、全体でも高い稼働率だった。
また、会社は「各テナントとの賃料交渉にも誠実に対応し利益確保に努め、効率的運営、経費削減を推進し、計画どおりに利益を確保」と説明した。
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