電通が2億3000万円もの不適切な取引を発表

こんにちは!

経済誌キュレーションドットコムです。

日本を代表する広告会社の電通が9月23日、インターネットの広告掲載について不適切な取引をしていたと発表しました。

不適切業務に関する金額はなんと2億3000万円!

女子高生にとっては生涯をかけて稼いでいくような金額ですね。

電通の不適切取引にはどんな問題があるのでしょうか。

女子高生でもわかる電通問題を見ていきましょう。

女子高生でもわかる電通の不適切業務問題のおさらい

電通はトヨタなど自動車メーカーやテレビや冷蔵庫を作る企業など、多くの企業の広告のお仕事をしています。

モノを作っている企業はネットで広告を載せて商品を売りたいと思いますよね。

電通の仕事はモノを作る企業がインターネットで商品を広告するお手伝い。

歴史のあるクリエイティブな電通の手にかかれば、広告はオシャレになり多くの人が見てくれます。

1万人が広告を見たら1万円、100万人が見たら100万円というにして、たくさんの人が広告を見るほど電通は企業からお金をもらいます。

なるほど、流石は世に名をとどろかす電通さんですね。

でも、電通はズルをしていたのです。

実際は10万人しか見ていない広告について「100万人見てたよ」と報告してお客さんから多めにお金をもらっていたのです。

なんと2億円ものお金を多めにもらっていたのです。

女子高生が「勉強の本を10冊買ったから、1万円ちょうだい」と親に伝えてお金をもらう。
でも、実際は8冊買って8000円しか払わず、2000円は自分の手にしていたような問題ですね。
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(画像は電通が記者会見で説明した図、アドタイより引用

電通の不適切業務っていったい何が特徴なの?

今回の電通問題に関しては、突っ込みどころは以下の3点です。

①疑いのある取引が633件、金額が2億3000万円って個人じゃなくて組織の問題じゃないの?

②2016年1〜6月期の決算は訂正しないの?

③不適切取引の報道に対して会社が「これは事実です」と発表して女子高生もビックリ

では一つずつ、経済誌キュレーションドットコムが検証します。



疑いのある取引が633件、金額が2億3000万円って個人じゃなくて組織の問題?

組織的な問題の可能性が高いですね。

大企業であれば個人の横領で1000万円〜1億円程度の事件が起きるのは珍しくありません。

日本の株式市場に上場する3500社を見ていけば毎年、1億円規模の不正はあるものです。

従業員が捨て身で行う不正を絶対にゼロにしようとすれば、監視カメラを社内外に張り巡らせないといけません。

ありとあらゆる不適切な業務を防ごうとすれば予防にお金がかかり過ぎて採算が取れなくなりますよね。

今回の電通の件では、不適切な疑いのある取引は現時点で633件です。

ギャンブルや不倫などで人生がドツボにはまった特定の従業員の問題ではなさそうです。

今後、電通が発表した「根本的な再発防止策を策定し、信頼の回復に向けて着実に実行してまいります」を見てみるしかありませんね。

2016年1〜6月期の決算を訂正しないのってマジ?

会社が過大請求をしていたと認めるのならば決算は訂正するのでしょうか。

電通の中本祥一副社長は23日の記者会見で「2億3千万円分については、早ければ2016年1~9月期の決算で業績に反映する可能性がある」
「この金額であれば、過去の決算報告を修正することにはならない」と発言しています。
(日経新聞、「電通副社長、不適切取引「1~9月期にも決算反映」

わかります!

電通の2015年12月期の売上高は7064億円、純利益は726億円です。

純利益の726億円になんとなく5%をかけると36億円。

電通の不適切業務に関する金額は2億3000万円。

単純計算では1件あたり36万円の不適切な案件です。

電通全体から見れば小さい金額に見えますね。

一般的に会社の規模に比較して小さな金額であれば決算の訂正は必要ありません。

例えばグローバルな会社において、地方の支店で50円の切手1枚の在庫が過大に残っている可能性はあります。

監査でそんな小さな金額を発見するたび、決算を訂正していたらキリがありません。

監査法人の判断では電通において不適切な金額は2億円も50円も同じように小さい金額なのでしょう。



不適切取引の報道に対して会社が「これは事実です」と発表

電通の漢らしい発表がネットでは話題になりました。

電通の不適切業務に関する問題は海外のメディアが先行して報道しました。

追随して23日付の日経新聞が電通の問題に対して報道、それに対して会社はイノヴェイションな発表を行いました。

本日の一部報道について

女子高生もビックリの発表ですね。

一般的に企業は観測的な報道に対して「検討はしていますが決定はしていません」「調査中です」など抽象的なコメントを出します。

なんと電通は「本日、一部報道機関により、『当社が国内で行ったデジタル広告サービスに不適切な対応があった』との報道がなされておりますが、これは事実です。」と真正面から報道を認める発表をしました。

稲妻イノヴェイション!

女子高生でもこんな発表はめったにお目にかかりません。

電通の闇は深いのか?

わかりません!

電通と言えばすぐに「メディアを支配している親玉」という言説が流れます。

本当に電通はメディアを支配しているのでしょうか?

電通マンはANAの社員と合コンすると、一人一人がタクシーで自宅まで送ってチャレンジをするのでしょうか?

全ては謎に包まれている。