ランサーズが上場 時価総額145億円 ネットで仕事を受発注するクラウドソーシング大手
インターネットで仕事を受発注するクラウドソーシング大手のランサーズが2019年12月16日に上場する。
東京証券取引所は11月13日、ランサーズの上場を承認したと発表した。
(東証:ランサーズ(株)の会社概要)
ランサーズの事業内容は「フリーランスと企業を仕事領域でマッチングさせるプラットフォーム」。
有価証券届出書による会社の想定発行価格(900円)で計算すると、時価総額は145億円になる。
ランサーズは2008年に設立。
仕事を依頼した企業と、受注する個人がネット上で個別に契約し、打ち合わせや納品までネット上で完結できる。
東証の上場承認を受けて、創業者で代表取締役の秋好陽介氏はツイッターで「ミッション『個のエンパワーメント』の実現をさらに加速して参ります」と決意を表明した。
ランサーズは本日、東京証券取引所より東証マザーズへの新規上場承認をいただきました。ミッション「個のエンパワーメント」の実現をさらに加速して参ります。全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。皆様のご支援のほど、引き続き何卒よろしくお願いいたします。https://t.co/4F25Wy2xsv
— 秋好陽介@ランサーズ (@AkiyoshiYosuke) November 13, 2019
ランサーズの業績
上場時に公表した有価証券届出書によると、ランサーズの2019年3月期の売上高は25億円で営業損益は2億円の赤字だった。
【ランサーズの業績:2019年4〜9月期】
売上高:15億円
営業損益:マイナス2.1億円
最終損益:マイナス2.2億円
【ランサーズの業績:2019年3月期】
売上高:25億円
営業損益:マイナス2億円
最終損益:マイナス1.7億円
【ランサーズの業績:2018年3月期】
売上高:19億円
営業損益:マイナス3.5億円
最終損益:マイナス3.5億円
ランサーズ上場に関しての主幹事は大和証券。
上場の際に227万株の公募(新規の資金調達、想定発行価格で20億円)を実施する。
一方、506万株の売出し(既存株主の売却、想定発行価格で45億円)がある。
【IPOによりランサーズ株の売出しをする主体】
グロービス4号投資事業有限責任組合:137万株
秋好陽介(代表取締役CEO):111万株
KDDI:82万株
グロービスファンド:80万株
CMOベンチャーパートナーズ:42万株
AT-I投資事業有限責任組合:16万株